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【いつでも帰れる場所】移住により第二の“家”を見つけたアラサー男性の今後

<山田穂高(やまだ ほだか)>

1987年生まれ 神奈川県鎌倉市出身

2017年6月に金谷に移住。植物を育てたりのんびり過ごしたりするのが好き。Web上でハーブのオーダーメイドをするお店「さなぎハーブ」を運営しつつ、WEBライターとして活動中。『さなぎハーブ』WEBサイト

 

金谷に移住した経緯

 

―今日はよろしくお願いします。さっそくですが、金谷に移住した経緯を教えていただけますか?

 

山田さん:去年の6月に金谷で田舎フリーランス養成講座(以下いなフリ)があって、それに参加するために金谷に来たのがきっかけです。もともと、それまでも独学でフリーランス活動はしてはいたんですが、なかなかうまくいかない部分もあって、それでいなフリに参加しました。

 

―どんなお仕事をされていたんですか?

 

山田さん:ハーブ関係のいろいろなアイテムを、オーダーメイドでお客様に合わせて作る、というようなことをやっていました。フリーランスになったのはなぜかというと、サラリーマン時代に“ダウンシフトして生きよう”と提唱してる高坂勝さんという方の影響を受けたからなんです。それをきっかけに個人でやってもいいかなと思って始めました。

 

―いきなりフリーランスってすごいですね。

 

山田さん:まぁ死ななきゃいいかなと思って(笑)

 

―ではそのいなフリが終わった後、帰る人がほとんどかと思うんですが、なぜ移住をされたんですか?

 

山田さん:正直、金谷に来た段階では移住なんて考えていませんでした。でも今までなんらかのコミュニティに所属することがなかった自分にとって、シェアハウスやまるものコミュニティにいる事がすごく楽しかったんです。人間関係が得意ではなかったので、こういう環境にいたら克服できるんじゃないかなって思って移住しました

 

移住前と移住後で変わったこと

金谷でハーブイベントを開催する穂高さん
ハーブイベントを多数開催、ハーブに対する知識量と愛情には圧倒される

 

―なるほど。では、それをふまえて移住前と移住後で変わったことはありますか?

 

山田さん:実際にすごく変わった実感はありませんが、ここでのコミュニティの中で「これからの人生、人とどう向き合うのか」を真剣に考えることができました。それを通じて自己肯定感が高まったというか。自分はそのままの自分でもいいのかなぁって思えたんです。こういう集団に飛び込んだからこそわかった事だと思います。

 

―なるほど。山田さんの中では自分との対話の期間でもあったと。ちなみに今はどんなお仕事をされてるんですか?

 

山田さん:WEBライターとして生計を立てています。

 

―失礼ですが、収入はおいくらほど?

 

山田さん:振れ幅はありますが、14~20万円という感じですね。移住から半年くらいは正直、そんなに稼ごうって気はなかったんです。でも年明けくらいから「稼ぎたい」と思うようになって、ライター業に本腰を入れだしました。

 

―なぜそう思ったんですか?

 

山田さん:恋愛面の話になってしまうんですが、「経済的な余裕がないと、あれこれできないな」と思ったのが大きくて。将来的にはパートナーがほしいと思っていて、収入が少ないとできることに限りがあるじゃないですか。のちのちはハーブ事業をメインにやっていこうとは思っていますが、今年1年はライター業に力を入れて頑張って“稼ごう”と思いまして。

 

―恋愛ですか!(笑)またなぜ?

 

山田さん:30年の人生の中でやり残したことは何かなって考えた時に、特に何もないんですよ。(笑)でも恋愛ごとだけが、唯一達成できていない感がすごくあって(笑)そういう面で今年は頑張ろうかなって。だから稼ぎたいんです。

 

―30歳でやり残したことがない(笑)それもすごいですね。応援してます。頑張ってください!!

 

金谷の街について

金谷で鋸山の立て看板を設置する穂高さんと滝田
「住んでいる土地に恩返しがしたい」と、鋸山の立て看板をボランティアで設置。温かい人柄がうかがえる。

 

―では移住した街である金谷について、どんなところか教えて下さい。

 

山田さん:みんな言いますけど、海と夕陽が本当にきれいですね。海があるだけで心が浄化されました。あと、田舎なので物理的にスペースがあるし、植物を育てる場所があったのも嬉しかったです。まるもの存在も大きいですし、僕が住んでいるシェアハウス“炊きた亭”の存在も大きかったです。炊きた亭は住人のキャラクターも多様性があって、仲がいいけど適度な距離感もあり、すごく過ごしやすかったんです。この地で楽しく過ごせたのはシェアハウスの存在が大きいです。

 

移住してよかった点、悩んだ点

金谷の仲間にハーブティーをふるまう穂高さん
金谷の仲間を集めてハーブティー会を開催。多忙なフリーランス生活にほっと一息つける時間をくれた。

 

―移住してよかった点、悩んだ点はなんですか?

 

山田さん:やっぱり、人との出会いにすごく影響を受けたことかな。今まで狭いコミュニティにいて、10年間くらいずっと同じ分野の似たタイプの人としか接していなくて、偏っていたなって思うんです。ここは目指すところとか、バックグラウンドも違ういろいろな人がいて、それぞれが楽しく過ごしています。そんな環境の中にいて、たまに悩んだりもしましたけど、人生の厚みが増した気がします。

 

―どんなことで悩んだんですか?

 

山田さん:人見知りだし、どう人と接していいかわからなかった。自分に自信がなかったし、こういうコミュニティって気の合う人もいれば、合わない人もいる。僕は人の影響を受けやすくて、苦手な人がいると仕事が手につかないんです。それを克服するために瞑想したり、コミュニケーションの勉強をしたり、いろいろ努力してみました。うまくいかないこともありましたが、それを通じて人生とか人間関係の奥深さを学びました。

 

今後の展望

 

―今後の展望、夢があれば聞かせてください。

 

山田さん:実は3月末で一旦金谷を離れようと思っています。WEBライターで東京の仕事が増えたのもありますし、金谷はいい所だけど、ずっといるとマンネリ化してしまうから気分転換も兼ねて。今後はたまに金谷にも来つつ、ライターとして月収30~40万円稼ぎたいのでいろいろ模索していこうかと思っています。

 

―そんな中で大切にしたい事はなんですか?

 

山田さん:これを成し遂げたい!!とかは特にないんです。唯一挙げるとするなら、すべての事をありのままに見ていきたい。人って物事に対しても、人に対しても、人生に対しても、何に対しても偏見を持って決めつけてしまいがちだけど、できるだけフラットな視点で見ていきたいと思っています。抽象的ですけど(笑)

 

田舎(金谷)へ移住検討中の方へ一言

 

―最後に田舎(金谷)へ移住検討中の方へ一言お願いします。

 

山田さん:僕はサラリーマン時代を経て、移住してからもこれからの事について悩んだりもしました。でもここに居ると、「こういう働き方もあるんだなぁ」とか、「こういう考え方もあるんだなぁ」とか、いろいろな価値観に触れることができました。その中から自分にあうものが見つかるかもしれないし、あるいは少し違ったとしても、視野が広がる場所です。見識を広めるにはすごく良い所です。オープンな場所だし、新参者でもなじめる場所。僕はこの金谷の地は人生の交差点的なところだと思っています。気になる人は気軽に遊びに来ればいいと思います。

 

後記

山田さんにとって金谷とはどんな場所か?と尋ねると、「ここは帰ってくる場所。ここがあるから他の場所で冒険できる。避難所というか。止まり木というか。いつでも帰ってくることができて、また旅立てる場所」だという。まだ30歳にもかかわらず人生を達観しているような山田さんは、終始物腰が柔らかでハーブがとても良く似合う好青年だ。彼がこの街に来てから、彼の作るハーブティーに何人もの移住者たちが癒されていたに違いない。そして、そんな優しい雰囲気からは想像できないような泥臭い想いが、時折ひょっこりと顔を出し、それもまた人間臭くてたまらないのだ。その感情の処理をできずに悩んだことも多々あったんだろうと思う。しかし、その感情と真正面から向き合ってきた彼は、ここに来た頃よりもはるかに凛々しい顔つきになっている。シェアメイトでもあった筆者は、彼にまたいつでも帰ってきてほしいと思う。ここは彼の第二の家でもあるのだから。

 

[取材・文] Rinco

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