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「人生の窓口的な存在になりたい」移住者支援プログラム前身の考案者・羽山篤専務の想いとは

今回は、移住者支援プログラムの前身、「3+4」プロジェクト考案者であり、受け入れ企業第一号でもある富洋観光開発株式会社の羽山篤専務にプログラムと地域(金谷)について伺いました。

 

富洋観光開発株式会社 専務取締役 羽山篤氏
富洋観光開発株式会社 専務取締役 羽山篤氏

 

<略歴>

1964年千葉県富津市金谷生まれ。

大学卒業後、大手証券会社勤務、地場石油卸し会社勤務を経て、父親が経営する富洋観光開発株式会社に入社。2000年、金谷港に新タイプの複合観光施設『ザ・フィッシュ』がオープン。専務取締役として経営の中枢を担う。

「3+4」プロジェクトとは

週3日勤務し、残り4日は自分の好きなこと・好きな仕事に取組み、新しい働き方、生き方を実験するプロジェクトとしてスタートしたのが、「3+4」プロジェクト。2015年2月と9月に2名を採用し1名は現在the fishの社員として就労中。2017年、現プログラムの代表責任者であり、サイト運営者の滝田の提案により、「3+4」をブラッシュアップする。「移住者支援プログラム」としてリニューアルリリース。

羽山専務からみた今の地域(金谷)とは

専務から見る今の地域(金谷)について教えて下さい。

 

羽山さん:私はもともとここ金谷で生まれ育ったけど、子供のころは小学校の全校生徒も200人前後いたし、山や海で駆け回って遊んだりしていたんだ。でも今は30人ほどに減ってしまっている。とても少なくなってしまった。

それに、私は就職で一度都会に出てから、またこの金谷に戻ってきたけど、雇用の場が少ないから他の同級生はほとんどここに住んでいないんだ。

でも、海も山もあるし、とりまく環境は恵まれてる。土俵はあると思っている。

 

なるほど・・・どんどん子どもが減ってしまっている。それはどの田舎にも共通して言えることかもしれませんね。

移住者支援プログラム誕生経緯

そんな中でこのプログラム前身である「3+4」プロジェクトを考案されたかと思うんですが、誕生経緯を教えてください。

 

そんな中でこのプログラム前身である「3+4」プロジェクトを考案されたかと思うんですが、誕生経緯を教えてください

 

羽山さん:キレイごとを言っても仕方ないからさ、正直に言うね。この辺りは人口が少なくて、いざ求人募集を出しても誰も来ないんだよ。来たとしても電話1本だとか。木更津や君津に大型施設ができて結局、労働力は向こうに持っていかれる。何か手立てはないかなと思った時に、まるも(金谷にあるコワーキングスペースで全国各地からフリーランスの人々が集う場所)に集まる人たちを見ていて、「こういう人たちに、うちにも来てもらえないかな」って思ったんだ。大勢いるけどその中には、夢が中途半端な子もいるんじゃないかなって。そんな中でうちが最低限の住む場所と生活費を保障して、ここでの就労をきっかけに、地域づくりにも関わりながら、自分のやりたいことを見つけてくれればいいなって。

将来的にお店出すとかなんでもいいし、もしここを気に入って移住して結婚して子どもができたら、家族も増えていって良い循環ができる。来る人にとってもWIN。こちらも労働力が集まってWIN.お互いにWINWINの関係。それが形になったのが今回のプログラムだと思う。働くのは最低週3日くらいでいい。残りの4日は夢のための時間に使ってほしい。プログラムを終えて、他の場所に巣立っていく人もいれば、金谷に残ってくれる人がいていい。

 

専務は迷える人々に対してとても応援姿勢ですが、それはなぜなんでしょうか?

 

羽山さん:私に関わってよかったって思ってもらいたいじゃん。死に際に手を合わせてくれたらそれでいい。(笑)

みんなそれぞれ個性があるし強みがあるから、それを活かしてくれたらいいって思う。うちに関わった人たちの芽が世界に散らばって花を咲かせてくれれば嬉しいなって思う。

うちや地域と関わりながら、その人の生きがいが見つかればそれでいいかなって。会社は労働力の問題の解消ができれば喜ばしいし、関わった人が活躍するのは嬉しいよね。

移住者支援プログラムがリニューアルリリースされて半年。その現状。

実際プログラムがスタートして半年経過しましたが、正直なところいかがですか?うまくいっていますか?

 

実際プログラムがスタートして半年経過しましたが、正直なところいかがですか?うまくいっていますか?

 

羽山さん:すごくいいと思う。みんな素直で能力もある子たちが多いし、プログラム第一号採用者の女の子もすごく優秀でデザートメニューなんかも考えてくれている。その子は将来カフェをやりたいんだ。だからここでの経験が将来的に役に立つと思うし。

 

メニュー開発にも加われるってすごいですね。バイトや社員、プログラム採用者に対して分け隔てのない印象です。

そういえば、数年前は「3+4」プロジェクトとしてこのプログラムが試験的に運用されていた時期があったと思いますが、今回のリニューアルリリースが成功しているのはどういった要素が大きいでしょうか?

 

羽山さん:やはり、雇用側の受け皿や、シェアハウスのような居住環境が整備されたことかな。そんな今だからこそ地域全体でとりくめるプログラムとしてリニューアルリリース出来たところだね。あとは前回の採用者で、今はthe fishの社員として頑張ってくれている佐藤君と今回のプログラムを提案してくれた滝田君の存在は大きいね。彼らのおかげで前回よりもさらにブラッシュアップしてリニューアルリリースできたんだ。だから受け入れ先の企業として最大限協力させてもらうよ。

 

なるほど。前回の採用者が頑張ってくれているというのは感慨深いですね。

ではプログラムの今後の展望を聞かせてください。

 

羽山さん:課題なんだけど、これだけ女性が多い職場なので企業内託児所を作ることを考えている。都会ではなくてこういった田舎でのびのびと子どもを育てたい人が、安心して働ける場を作りたい。女性目線って大切だと思っていて、女性の活躍の場を作っていきたいし、その一つがこのプログラムと合わせて企業内託児所を開設するという事でもある。観光業って土日がどうしても忙しいじゃない。でも土日の託児所ってないでしょ。だから安心して働ける環境も作りたい。企業内託児所というより地域内託児所にしたいんだ。ここに働く人以外にも利用してもらえるようにしたいと思ってる。

それと、支援プログラムもこれが成功したら、事例ができるでしょ。そしたら過疎化の進んだところにモデルケースとして生かせるんじゃないかとも思う。そういったことを先陣きってやっていきたい。そのためにはこのthe fishが経済効果をもたらさないといけないよね。そのための人材確保でありプログラムでもある。

 

地域内託児所。すばらしいですね。子どもがいても安心して家族で移住できるし働くことができる。ぜひ作ってください。では、このプログラムをどんな人たちに利用してほしいですか?

 

羽山さん:対象者に制限はないけど、明確でなくてもいいから、夢は持っていてほしいな。あとは一緒に地域を元気にしたいと思ってくれる人ならなお更いいね。自分のやりたいことを叶えながら、金谷の地域づくりにも関わって欲しい。the fishがその入り口・窓口になれればいいなと思ってる。

このプログラムを足掛かりに来てくれた人たちが、いろんなこと始めてくれたら金谷に来てくれるお客さんの選択肢を増やすことにもなるしね。

地元にとってのthe fishという企業の在り方

この金谷という街にとってthe fishがどんな企業でありたいですか?

 

羽山さん:金谷のランドマーク的な存在でありたい。「金谷に来たらまずはthe fishに行こう」みたいな。あとは街全体で農業とか様々な体験メニューみたいなものが、the fishの外でどんどん生まれていって欲しい。うちはその入り口・窓口的な存在であれるようにしたい。その為にも、まずは私たちが先陣をきって、こういった移住者支援の取り組みを始めたんだ。

だから、プログラムで来た人からの客観的な意見もほしいし、いろんなことをどんどんやっていってほしいと思う。

今後の地域(金谷)について

今後金谷がどのような街になってほしいと思いますか?

 

今後金谷がどのような街になってほしいと思いますか?

 

羽山さん:個人的になんだけど、金谷全体がディズニーランド化したらいいって思ってる。金谷全体がディズニーリゾートで、シーはこっち、ランドはこっち、みたいなね。海側は食と海をテーマに、山側は石と芸術をテーマに学ぶ。そういう風になったらおもしろいなって思う。

 

ディズニーランド!!壮大ですが面白いし夢がありますね。

 

羽山さん:そうなんだよ。でも決してできないことじゃないと思ってる。

 

最後にこのプログラムを検討中の方に一言お願いします。

 

羽山さん:魅力を感じている、感じていないに関わらず、ちょっとでも気になるならチャレンジしてほしい。来てもらって一緒に修正しながらやっていきたい。

これがきっかけになればいいし、その中の何人かが起業するとかでもいい。好きなことをやっていってほしい。人生の窓口的な存在になりたいと思ってる。

 

後記

1時間のインタビューを終え感じたことは、専務はとても柔軟な方だということ。来た人材を囲い込むことなく、あくまで“その人その人の夢や、あり方”を応援する姿勢が印象的であり、だからこそ、こういったプログラムが生まれたのだと感じました。

今、都会の人込みに疲れ田舎移住を検討している人は多いはずです。そんな中で、the fishのような地元の中心的な企業が先陣をきって移住者を応援する取り組みをすることの重要さを改めて感じました。

気になる人はまず、金谷の街を見学に来てみてはいかがでしょうか。

 

金谷の風景

[取材・文] Rinco

[撮影協力] 廣田賢司

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