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【田舎移住して感謝することが増えた】旅するエステティシャンの地方創生への想い

金谷に移住したichiさんインタビュー画像

<太田知奈美(ich)>

1993年生まれ 鳥取県鳥取市出身

「地方を旅するエステティシャン」として、特定の家を持たずに地方を渡り歩く生活をしていたところ、地方創生を学ぶべく千葉県富津市金谷に移住。現在はまるもの運営スタッフとして活動する傍ら、女の子に向けた恋愛相談や美容に関するお悩み相談もうける。(ブログ『ichi channel』)

 

金谷に移住した経緯

金谷に移住したichiさんインタビュー画像

 

―早速ですが、太田さんが金谷に移住した経緯を教えてください。

 

太田さん:もともと地方創生に興味があって、地元の鳥取でそういったプログラムに参加したこともあったんですが、思ったようにいかず悩んでいました。そんな中、金谷にあるまるもの存在を思い出したんです。

まるもには去年の6月に1週間滞在したことがありました。その時“受付体験移住プログラム”というのが実施されていて、私はそれに参加したんです。その時にまるもが地方創生のいいロールモデルだと思いました。

それで池ちゃん(まるも創設者)に地方創生について、いろいろお話を伺おうと思って連絡したところ、「まるもの受付業務をやらないか」とお声がけいただいたんです。以前の滞在でまるもが好きになっていたし、金谷もいい場所だと思っていたので地方創生の勉強にもなるし、良いこと尽くめだと思いその話を受けることにしました。そして2017年11月に移住してきたんです。

 

―地方創生に興味をもったのはなぜなんですか?

 

太田さん:地元の古民家に祖父母が二人で住んでいたんですが、去年の夏に祖父が亡くなったんです。広い家に祖母が一人座っている姿を見て切なくなったのと同時に、「この先、祖母もいなくなってしまった時に、この家はどうなるんだろう」と思いました。「こんなに思い出のある家がなくなるのが悲しい。空き家ってこんな感じに増えていくんだな」と、いろいろな想いが湧きました。「空き家にしたくなかったら守るのは自分しかいない」とは思ったものの、地元に帰っても仕事もないし帰れない。自分一人では何もできる気がしなかったんです。

 

―空き家の現状を目の当たりにしたんですね。

では、移住して4か月たちますが、実際に地方創生に関して学べていますか?

 

太田さん:池ちゃんがやっぱりすごいです。結局どこでもそうですが、場所があってもそこに人を集めるのが難しいじゃないですか。でも池ちゃんは、ここ金谷に沢山の人を集める仕組みを作っています。田舎フリーランス養成講座(以下いなフリ)もその仕組みの1つですよね。

私は、若者が地方に移住しない理由は“仕事と人”だと思うんです。一人ぼっちで田舎には行けないし、仕事を見つけるのも難しい。でも、ここには“まるも”というコミュニティがあります。そこに人が集まる。そして仕事も生まれる。池ちゃんは“仕組み・仕事・人”の全部を作った人だと思うんです。こういう人がいたら地方は創生されるんだな、といつも思います。そういう意味ではとても学ばせてもらってます。

 

―確かに私自身も金谷に移住したのは、まるもの存在があったからこそです。何もコミュニティがない田舎に一人で行けと言われても、なかなかハードルが高いとは思いますね。

そんな中で、今は主に何をされているんですか?

 

太田さん:まるも運営スタッフを中心にまるも関係の仕事をいろいろやっています。あとはライティングをしたり、もともとエステティシャンだったので個人でエステをしたりしています。

 

移住してよかった点、困った点

金谷に移住したichiさんインタビュー画像 シャアハウスの仲間と
金谷は様々な価値観の人が集まる、人生の交差点のような場所だ

 

―移住してよかった点、困った点を教えて下さい。

 

太田さん:よかった点は、なんていうか小さなことで感動するようになりました。夕陽がきれいで感動したり、100円ショップに行くだけで感動したり。このあたりには買い物できる場所があまりないので(笑)小さいことで幸せというか。小さい感動が大きな喜びに変わるんです。それに、コミュニティがせまい分みんなの顔がすぐに見られるし、近くに感じることができます。1人暮らしが長かったのですが、今はシェアハウスに住んでいて家にはいつも誰かがいて、「ただいま、おかえり」と言える良さを感じますね。

 

―それすごくわかります。私たちにとっては100均やイオンはテーマパークですよね(笑)あと、家に人がいてくれるだけで安心します。

 

太田さん:そうなんです(笑) 反対に困った事は、コミュニティがせまいので一人一人の距離が近い分、もちろん良い面もあるけれど、自分一人の空間がもちづらかったり、窮屈に感じたりする時もあります。それに、遊び場所や飲み場所の誘惑がない分、内省時間が増えて焦るというか、いろいろ考えすぎてしまうこともあります。でも今は金谷以外のいろいろなコミュニティを作ることができて、息抜きの仕方がわかってきました。

 

―それも良くわかります(笑) では、移住して変わったことはなんですか?

 

太田さん:よく笑うようになりましたね。感謝することも増えました。一人暮らしの時は1人で生きていると思っていたんです。でもここでは、例えば熱が出たら看病してくれる人がいたり、風邪をひいたら薬を持ってきてくれたりする人がいて、一人じゃないんだな。と思ったんです。ありがとうって感謝することが増えました。

 

―体調不良の時、家に誰かがいてくれるだけで救われますよね。

フリーランス×田舎×女性について

金谷に移住したichiさんインタビュー画像 友達と
「当たり前の生活を当たり前に歩むこと」場所や時間にとらわれないフリーランスと田舎は相性が良い

 

―まるも界隈でもそうですが、どうしてもフリーランス×田舎というと男性が多いですよね。金谷にもだいぶ女性は増えましたが、それでも圧倒的に男性が多いです。太田さんはどんな女性がフリーランス×田舎に向いていると感じますか?

 

太田さん:ここに移住している女性を見ていると思いますが、ある程度の経験値がある人には向いている気がします。まだ経験値もなくて、ただ何となく田舎にあこがれてるだけだと、すぐに物足りなくなっちゃうのかなって。ここにいる人はある程度達観していて、みんな大人で安心できます。

それに男女問わずですが、例えば都会や他の場所で何かがあって、疲れた人や絶望した人が傷を癒すためには、どうしても都会は合わないと思うんです。田舎で、当たり前の生活を当たり前に歩むことで癒されていく人も多いと思います。

 

―当たり前の生活を当たり前に歩む。実はそれが幸せの根本だったりしますよね。

 

金谷の町について

金谷に移住したichiさんインタビュー画像
金谷は海と山に挟まれたコンパクトシティ

 

―金谷の町はどんなところですか?

 

太田さん:全てが徒歩圏内なのが魅力ですね。バック1つで来て住めますし、移住しやすいです。それに山、海があり景色がすごくきれいです。ここにいると季節の流れをすごく感じるんです。

 

これからの展望

金谷に移住したichiさんインタビュー画像
大切にしたいことを軸に、これからの生き方を決定していく

 

―ではこれからの展望を教えてください。

 

太田さん:すみません。正直迷っているんです。このまま、まるもスタッフとして働くか、金谷から出て次のステージに行くのか。ある意味25歳の分岐点なので悩むことは多いですね(笑)でも金谷は間違いなく拠点の1つになるし、もうここは私の帰る場所です。

 

いろいろ迷ってはいますが、大切にしたいことは3つあるんです。1つ目は自分の好きな人たちと過ごすこと。2つ目は人の事を癒すこと。3つ目は人の役に立つこと。だから悩むことも多いけれど、どこにいたとしても、この3つを実現できるようにやっていきたいと思っています。

先の事は分からないけど、今はこの金谷という場所を「いつでも帰ってきていいよ」と言える場所にしたいと思っています。私自身が悲しいことや、辛いことがあった時に「金谷に帰ってきたい」と思っているように、沢山の人にそう思ってほしい。自分がそういったコミュニティ作りの中心に関われるようになりたいですね。

 

田舎(金谷)移住検討中の方に一言

金谷に移住したichiさんインタビュー画像

 

―田舎移住を検討中の方、特に女性に向けてメッセージをいただけますか?

 

太田さん:不安なことは沢山あると思いますが、その不安は移住してきているみんなが抱えてきた問題だから、理解してあげられる人が多い。だからとにかく来てもらって話してほしいです。一緒に考えられる人は沢山いるから、悩みを分かち合うことができると思うんです。だから、まずどんどん相談してほしいです。私でよければご連絡ください!(笑)

 

後記

太田さんは普通に都会にいそうな、かわいらしい25歳の女性だ。まるも内での元気印でありムードメーカー的存在でもある。人が好きで人と関わっていたい、人を癒したい、人の役に立ちたい。その想いを軸に地元の地方創生に関わりたいと強く願っている。筆者は自身が25歳の時に、これほど立派に物事を考えてなどいなかったな、とひどく感心しながらも、ぜひ実現してほしいと思う。彼女と話す中で、金谷のように移住者コミュニティがない田舎に、女性が単身で移住することは意外とハードルが高いと改めて感じたとともに、彼女のような存在があるからこそ、地方にも人を増やしていけるのだと思う。彼女がこの先どの場所に行こうとも、彼女らしい道を歩んでいってほしい。

 

[取材・文] Rinco

[撮影協力]マツヤマカンキ

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