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【フリーランスの聖地・金谷】で会社員として働くことを決めた25歳女性に聞いた

野里 和花さん

 

<野里 和花(のざと のどか)>

1993年生まれ 鹿児島県鹿児島市出身

大学卒業後、留学を経て上京。2016年11月に田舎フリーランス養成講座に参加後、金谷に移住。新卒フリーランスとしてライティングやイベント企画など幅広く活動。2017年11月に、金谷を拠点とするITベンチャー企業・株式会社Ponnufに入社し、現在は田舎フリーランス養成講座の運営マネージャー、コワーキングコミュニティ「まるも」店長を会社員としての主な仕事にしつつ、SNS上での発信など、パラレルワーカーとしても活動している。

ブログ:http://www.moguogu.com/
Twitter:https://twitter.com/robotenglish

 

今回は女性の中で金谷移住歴が一番長い野里さんにお話を伺いました。

 

移住までの経歴

野里 和花さん

 

ー こんにちは。今日はよろしくお願いします。早速ですが、まず金谷に移住される前まで、どういったことをされていたか教えていただけますか?

 

野里さん:大学卒業後、数ヶ月間フィリピン留学をしました。帰国後に上京してライター活動を始めたんです。最初はWEBメディア専属ライターだったんですが、生計を立てるためにベンチャー企業でアルバイトもしていました。

 

ー 就活はされなかったんですか?

 

野里さん:就活はしませんでした。大学3年生の時、ふと昔の夢を思い出したんです。それは、英語が好きで海外で作家として暮らしたいというものでした。その為に語学留学をしたんです。その時にライターとしての道が見えてきたこともあり、帰国後ライターになりました。

 

ー 海外で作家ですか。野里さんとは1年以上一緒にいますが、その話は初めて聞きました。留学後、ライターとして本格的に活動を開始されたとのことですが、作家になる夢は今も変わりませんか?

 

野里さん:今もたまに文章や小説を書いて応募をしています。ただ、現在はノートやエッセイを書くのが楽しくて、そこで「書く」ことへの気持ちを発散できているので満足しています。

 

金谷移住の経緯

野里 和花さん
移住の目的は金谷で「新しい家族の形」を考える事だった

 

ー ではそこから金谷に移住した経緯を教えていただけますか?

 

野里さん:2016年夏に週末フリーランス養成講座に参加した際に、金谷の町をとても気に入りました。今まで田舎に興味はなかったけれど、また来たいと思ったんです。その時は都内でライターをしていたけれど、実際フリーターのようになっていて、「このままではだめだ」と思い、同じ年の11月に開催された田舎フリーランス養成講座(以下いなフリ)にも参加したんです。受講後に移住に至った経緯としては、私の大学の卒論と関係があるんです。

 

ー 卒論ですか?

 

野里さん:その時私は、【LGBTと離婚を通して、新しい家族の形を考える】というテーマで卒論を書きました。わたし自身が家族の事でずっと悩みを抱えていたことも大きく影響しています。詳しい内容はここでお話する時間はありませんが、簡単に言うと “新しい家族の形を提示する” という内容でした。そこで“シェアハウスが良い”という結論に至ったんです。そのことを思い出し、「これって金谷で実現できる!!」と思い移住を決心しました。

 

ー そうだったんですね。もし差し支えなければ、野里さんの家族の問題とは何だったのか教えていただけますか?

 

野里さん:私が小学校1年生の時に両親が離婚して、兄と2人父の元に引き取られました。父はそれから2年後に再婚して、私たち兄妹には新しいお母さんができたんです。良いお母さんでしたが、感情の振れ幅が激しい性格で、暴力があったわけではないのですが、夜中にたたき起こされて説教をされたり、暴言をはかれたりしました・・・血のつながらない子どもを2人も育てるのが大変だったのだと思います。そういった状況が中学3年生まで続きました。

 

だから、両親がそろっていて仲の良い家族を見ると、うらやましくてあこがれや嫉妬がすごく強かったんです。私にとって家族=安らげる場所ではなかった。

 

ー そんなことが・・・だから 【シェアハウス・新しい家族の形】 なんですね。話してくれてありがとうございます。

 

現在のお仕事

田舎フリーランス養成講座
田舎フリーランス養成講座を運営を通じて、多くの人の夢をサポートしている

 

ー では今はどんなお仕事をされているのか教えてください。

 

野里さん:移住して1年半が経ち、すごく変化がありました。はじめの1年間はフリーランスでライターなどをやっていましたが、去年の秋に株式会社Ponnufに入社して、今は会社員として働いています。いなフリ運営マネージャーやまるもの店長が主な業務です。あとは自身でブログやnoteを書いていますね。

 

ー なぜ社員になったのですか?

 

野里さん:会社員の方が向いていると思ったんです。お金に執着心がないから、ほっといたらお金にならない事ばかりやってしまうんです。でもお金がないと精神的に安定もしないし、そのためにも定期収入がある方がいいと思って社員になりました。

 

それに去年6月に長期お休みをもらって、いろいろな土地を訪れたんですが、どこを見ても金谷を基準に考えてしまっている自分に気が付きました。移住当初は、まるもにいる人が好きで金谷にいたけど、いつの間にか地域への愛着も湧いてきていたんです。もともと旅人気質で移動しがちだったので、場所が固定されがちな社員は無理だと思っていましたが、改めて金谷という町に腰を据えてもいいかなと思いました。

 

ー 今はどのような勤務体系で働かれているのですか?

 

野里さん:週5日働いています。半分くらいは、いなフリの仕事をして全国飛び回っています。わたし自身の知名度もまだまだだし人脈を広げたいので、お休みの日は都内でイベントに参加していることも多いです。

 

移住前と現在での変化

野里 和花さん

 

ー 野里さんは移住して1年半ですよね。金谷の移住者の中では長いほうですが、移住前とこの1年半で変わったことは何でしょうか?

 

野里さん:来て最初の頃は、単純に血縁関係はないけれど家族のような存在ができたのが嬉しかったです。最近の大きな変化でいうと、自分の意思で時間の使い方を決めることができているというのが大きいです。楽しむときは楽しむし、それ以外の時は自分にとって必要なことかどうかを判断して、周りに惑わされず自分の時間を使い分けることができている。今までは苦手だったことなので成長した部分だと思います。

 

金谷の魅力

野里 和花さん
フリーランスの集う街金谷では、それぞれが支え合い刺激し合っている

 

ー では、どんなところが金谷の魅力だと思いますか?

 

野里さん:コンパクトな町なので住みやすいです。最低限のモノしかないけれど、それでいいんだと気付かせてくれるところです。まるもに来る人は、刺激や繋がりを求めてくる人が多く、最初の頃に比べてコミュニティの幅が広がっているのも魅力です。それに、他人の生き方をリスペクトできる人ばかりです。なかなかこんな環境はないと思います。物理的にも都内に出るのもさほど大変ではなく、仕事や用事があったら気軽に行くことができるのが良いですね。

 

ー 野里さんが今いる女性の中で移住歴が一番長いですよね。徐々に女性が増えてはいるものの、まだまだ男性の方が多いと思います。そんな中で 【女性×田舎×フリーランス】 というキーワードについてどう思いますか?

 

野里さん:やっぱり女の子というだけで地域の人に可愛がってもらえます。そもそも田舎×フリーランスの良い点は、“田舎はWEBの力が弱いので、探せばいくらでも仕事がある”という部分です。しかし、仕事を得る前にコミュニケーションも大切なので、そういった面では“女性”というのは強みになると思います。

 

今後の展望【コンセプトシェアハウスを作りたい】

野里 和花さん
DIYもすっかりお手の物

 

ー 今後、やりたいことなどあれば教えてください。

 

野里さん:まるもがとても良い場所だと思っているので他の地域にも、もっとこんな場所を増やしたいです。金谷の町では移住当初にやりたいと思っていたコンセプト型のシェアハウスを作りたいです。

 

ー そんな中で今後大切にしたい事は何ですか?

 

野里さん:自分の軸をしっかり持つことですね。金谷にいると、面白い人や情報がたくさん入ってくるので、ついつい目移りしてしまうこともあります(笑) だから、みんな他人であるという事実を念頭に置いて、楽しいだけに振り回されず今後自分のためになることは何かを問い続けていきたいです。

 

田舎(金谷)移住検討中の方に向けてメッセージ

野里 和花さん

 

ー 田舎(金谷)移住検討中の方、特に野里さんのような単身女性に向けてメッセージをお願いします。

 

野里さん:まるもや金谷の良い点は移住のハードルが低いことです。今後、違う場所に移住したい人にとっても最初の一歩の場所になれると思います。私は鹿児島県出身で、地元の友人やそのご両親は、外の地域にでるのを怖がっていたし、特に女性の選択肢があまりなかったように思います。でも世界は広いじゃないですか。そんなのもったいないし、金谷みたいに簡単に移住できる場所もあるので、そういった存在も知ってもらいたいです。知るだけで人生が変わることもあるし、ちょっとした勇気を持ってほしいなって思います。

 

後記

野里さんはみんなから「のんちゃん」と呼ばれ、とても愛されている女性だ。筆者が金谷に移住した時には、まだ女性の移住者は彼女しかおらず、野里さんの存在がとても心強かったことは言うまでもない。長い時間を一緒に過ごすうちに見えてきた “野里和花” という一人の女の子。

彼女は情にもろく、すぐに他人の気持ちが自身に入り込んでしまう。嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、つぶれそうに辛い気持ちも、全てその人と一体化してしまい悩んでしまうくらい、繊細な女の子だ。そしてとても涙もろい。「金谷には良い思い出も、苦い思い出もありすぎる。」という野里さん。ここは移住者の出入りが激しい分、出会いと別れが多い。そんな中で、よくこんなにも繊細な女の子が日々を過ごしてきたな、と思わざるをえない。1年半もいればきっといろいろな経験をしたのだろう。

「まるもは日々変化していくから対応が難しい。でも悩みながらも、ここでやっていきたい。金谷もまるもも、私にとって切り離せないもの。」という彼女を、陰ながら筆者もずっと見守っていきたいと思うのだ。

 

[取材・文] Rinco

[撮影協力] 廣田賢司

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