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【イノシシを捌いて食べる】猟師から学ぶ「田舎体験の価値」とは

“田舎で暮らす”ことの良さは人によって様々です。

その一つが「都会では出来ない体験ができる」ことではないかと思います。

 

 

今回のテーマは「いのちと食」。

 

僕は東京で生まれてから24才までずっと都内で暮らし、丸の内のど真ん中でサラリーマン生活をし、千葉の田舎町に移住。もうすぐ丸4年が経ちます。

そんな僕が断言するのですが、田舎での暮らしは、都会に比べてたしかに不便は多いですが、「毎日の生活が豊か」で日々感じるストレスがとても少ないです。

僕だけでなく、都会からの移住者は口々にそう言います。

 

自然が多い、通勤ラッシュが無い、人が優しい etc… 理由は人それぞれですが、

僕は「自分の食べているモノのストーリーを感じることができる」というポイントが大きいと思います。

普段からご近所さんから畑で採れた野菜をいただいたり、魚屋には漁港から朝獲れの地魚が並びます。日本酒は地元老舗の醸造蔵さんからいただきます。

もちろん全ての食事がそうでないですが、食べることを通じて人や自然とのつながりを感じる機会が多く、感性が自然と豊かになります。

食べることが楽しくなり、日々感じるストレスが減ります。

 

現代社会は流通網がシステマチックに完成されていて、「生産」と「消費」の現場は限りなく分断されています。

クリックひとつで食べ物が自宅に届くこの時代に、食材がどこからやってきたか、どんな人がどんな想いで生産をし僕らの食卓に並んでいるのか、それを感じることがとても難しくなってきています。

 

イノシシを捌いて食べる

先日、都会からきた皆と「イノシシを捌いて食べる」体験をしました。

 

人生でイノシシをさばいた事がある人はどれくらいいるのだろうか。

おそらく、そんなにいないんじゃないかと思います。

聞く場所によっては、全くいない可能性すらある。

 

いま僕はというと、訳あって『ネスカフェ原宿』というめちゃめちゃオシャレなうえ、オーダーは備え付けのiPadでするタイプの近代的なカフェでコーヒーをすすりながら、

誰にも相手をされることなく20パターンくらいの動きをランダムに繰り返すペッパー君の切ない横顔をみながらニヤニヤしているわけですが、

 

仮にこの場所で突然立ち上がり、声を大にして「この中でイノシシさばいた事あるひとー?はいっ!!」と背筋ピーンで切りこんだとしても、誰も手を挙げないと思います。

 

おそらく、もしいたとしても変なやつに絡まれたくない当然の心理から挙げないと思う。

タイミングよくペッパー君が手を挙げてる可能性もあるが、きっと本件とは関係ないはずです。

原宿でペッパー君が暇そうにしている。
ヒマそうなペッパー君、ちょっとこっち見てくる

 

 

話はそれましたが、

地元の猟師さんが「イノシシ獲れたけど、さばくか?」と電話をくれました。

僕が大学生時代からずっとお世話になっている、おととしまで第一線で地元の猟友会を引っ張ってこられた元ベテラン猟師です。

 

移住者仲間や、短期移住者のみんなと猟師さんの住む里山集落へ向かいました。

 

そこには、一頭20キロほどの比較的小ぶりなイノシシが二頭いました。

猟師のプライドなのか「っ先週は牛(うし)みてぇやつが獲れたんだけどね。」と、言われたのですが、いやいやそれはさすがに盛ってるでしょ、と思いました。

けど、写真をみたら本当に牛サイズでした。恐怖でしかないです。

 

猟師さんはよく研がれたナイフで手際よくでお腹に切れ目を入れ、皮をはぎ、お肉へと解体していきます。その一部始終に釘付けになってしまいました。

猟師さんがイノシシをさばく光景
手際よくイノシシをさばく

 

一瞬も見逃したくなくて、上手く言えないのですが、僕の中で“いのち”が“食べ物”としてのお肉に変わっていく瞬間を見極めたくて、ずっっっと凝視。

ほとんど手伝っていないのに、解体が終わる頃には肩が凝って、少し頭が痛くて、なんだか疲労感で全身がぐったりしてしまっていました。

みんなでイノシシをさばく光景
簡単そうに見えて、なかなか猟師さんのようにはいかない

 

でも本来、お肉を食べるってここまでしんどい事なんだよなと、改めて実感したんです。

『食べることは、いのちをいただくこと』。だから「生産」と「消費」の現場を限りなく近づけると、心身ともに疲れる。

東京にいるときは、こんな当たり前のことも忘れて、僕は悪気もなくお肉を食べ残していたような気がします。

 

田舎は学びの場

貴重な体験をさせてくれた猟師さんに心から感謝。

この一日は、たった数時間の“非日常体験”に過ぎないかもしれない。

でも、この数時間が、都会に帰ってから続く毎日を少しだけ豊かなものにしてくれるのだと思います。

 

都心から2時間で来られるこの町 “金谷”は、「ただの不便な田舎の港町」ではなく、

人生が豊かになる多くの気づきを与えてくれる「学びの場」です。

ぜひ、一度遊びにいらしてください。

 

原宿のペッパーくん暇そうだし、連れていこうかな。

 

猟師さんを囲んでの集合写真
ありがとうございました!

 

[取材・文] 滝田一馬

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