ホーム>コラム>【やりたい事をして暮らす】田舎移住で拓けた女性パラレルワーカーとしての生き方 金谷 移住者インタビュー 林智世

【やりたい事をして暮らす】田舎移住で拓けた女性パラレルワーカーとしての生き方

金谷 移住者インタビュー 林智世

 

金谷移住者インタビューシリーズ、女性第3弾。本サイトのライターでもあり、パラレルワーカーとして複数の生業を持ち暮らしている林さんに、田舎での暮らし、好きなことを仕事にするために大切にしている生き方の指針についてお伺いしました。

 

<林 智世  (はやし ともよ)>

1984年生まれ 兵庫県芦屋市出身

大学中退後、海外留学や中国駐在を経て、都内で金融関係の仕事に3年間従事したのち、2017年2月田舎フリーランス養成講座に参加しそのまま金谷に移住。現在は複数の収入源を持つパラレルワーカーとして生計を立てている。ブログ(あっちょんぶりけは蜜の味)

 

金谷に移住した経緯

金谷 移住者インタビュー 林智世

 

― 本サイトの専属インタビューライターとしてお世話になっている林さんですが、今日は逆インタビューどうぞよろしくお願いします。(笑)

さっそくですが、金谷に移住した経緯について教えてください。

 

林さん:去年の2月に開催された田舎フリーランス養成講座(以下いなフリ)で金谷に来て、講座が終わったあと帰る家も無かったし、金谷に住みながら3月中に今後の方向性を決めようと思って移住しました。暮らしているうちに色々とやりたいことが出来て、気づいたら1年以上たっています。(笑)

 

― なるほど、でもそもそもどうして田舎でフリーランスを目指そうと思ったのですか?

 

林さん:20歳くらいからバイトや会社員を色々と経験してきたんですけど、どれも続かなくてふと自分に正直になったときに、決められた時間にしばられたり、好きじゃない人と仕事をしたりすることが嫌だと気付いたんです。それに気づいてしまった時に、これまでの「会社員として自分に合う仕事をさがす」ことに限界を感じました。もっと自由に、場所や時間にとらわれない働き方をしたかったんです。

 

田舎での暮らしに興味があったので、まず高知県で行われていた半農半Xという2週間のプログラムに参加しました。当時会社勤めをしていましたが、親せきが亡くなったことにして1週間、そのまま体調を崩したことにしてもう1週間休んで、無理やり2週間休んだんです。(笑)

そこでの田舎暮らしは東京でよく感じていた「人との距離感がある、大勢人がいるのに孤独」という感覚が無く自分の肌にあっていました。その時に漠然と「自分は田舎でシェアハウスをやりたい」と思ったんです。ただ方法もわからなかったし、何から始めればいいのかもわからなかったので、高知滞在中に知った金谷で開催されているいなフリに直感的に申し込みをしました。

 

― なるほど、すぐばれそうな嘘ついて2週間逃避行をしたんですね。でもその行動のお陰で新しい働き方、生き方に出会えたのですね。

 

パラレルワーカーという生き方

お皿に乗ったチーズケーキ
「好きを仕事にする。」その第一歩になったのがチーズケーキだった。

 

― 林さんはインタビューライターのほか、シェアハウスの管理人、チーズケーキ屋さんなど、金谷では珍しい“WEB以外で稼ぐフリーランス”として有名ですが、いなフリ卒業後、WEBを仕事にしようとは思わなかったのですか?

 

林さん:もちろんそれができればベストでした。もともとは時間と場所にとらわれずに収入を作りたいと思ってWEBフリーランスを目指したんですから。講座中は主にライティングをやっていましたが、目標金額の3分の1しか稼げませんでした。頑張って続ければ、月15万円程度は収入になるイメージはありましたが、ライティングを得意とする人の20倍は疲労している感覚があったんです。無理して続けようとしている自分に気がづいて、それならこれまでと同じだなと思ったし、「ここまで来てやりたくない事をやる必要ないな。」とスッパリ諦めました。

 

じゃあ何をして生きようか、と思った時に前からやりたかったシェアハウスの運営をタッキー(本サイト管理人)に誘われて始めました。それでもまだ時間は沢山余っていたので、その他に何をしようと考えていて、以前つくった「やりたいことリスト100を見返してみたんです。そしたらその中に「究極においしいチーズケーキをつくる」と書いてあって、それで思い切って作り始めました。まるものみんなにも美味しいと喜んでもらえて、まるもの軒先に小さな販売所をオープンさせてもらいました。そこから少しずつファンが増えて、土日には70個くらい売れるようになったんです。

 

― チーズケーキを焼く事は、都会での暮らしの中でも出来そうなものですが。

 

もともと料理が好きで、「何かを作りたい」という欲求は幼少期からありました。でも社会人になり生活費を稼ぐことに追われ、嫌なことばかりをして過ごしてきた期間があまりにも長すぎて、いつのまにか自分が何を好きなのかさえ、分からなくなっていたんです。金谷に来て生活をシンプルにし、不要なものをそぎ落とすことで、徐々に自分のやりたいことが見えていきました。ここではやりたい事があるとみんなが応援してくれるから、自分のちょっとした夢や興味に挑戦しやすかったんです。

 

― やりたくないことは勇気を出して手放すことで、やりたいことに挑戦する余裕が生まれるのですね。人の夢を絶対に笑わない仲間たちがいる環境も大きいですね。

 

これからの展望

小さなチーズケーキ屋さん、林智世
「チーズケーキ屋」は、彼女の複数ある肩書のひとつ

 

― 林さんは、複数の収入源を持つパラレルワーカーとして生計を立てていますが、今はいくつの仕事をしていますか?

 

林さん:今はインタビューライター、カフェでのバイト、チーズケーキ販売、出張マッサージ、シェアハウスの管理人、いなフリの講師業などが主な収入源です。

 

― どうして小さな収入源を複数持つワークスタイルを選んだのですか?

 

林さん:はじめは意識してやっていたわけでないです。(笑) 移住してから興味がある色々なことに挑戦してみて、無理なことはキッパリすぐやめて、気付いたら残ったものがそれぞれ数万円の収入源になっていたんです。

この働き方は、ひとつのことをずっとやっているとマンネリ化するから気分転換になるし、小さな収入でも複数から入ってくるので、リスク分散されて安心感につながるのでオススメです。

 

― なるほど、副業ならぬ“複業”をすることで収入を安定させることが出来るのですね。今後はとくにどの仕事に力を入れていきたいとかありますか?

 

林さん:チーズケーキ販売に力を入れていきたいですね。山梨県にあるブラウニー専門店の“こいのぼり”さんというお店が私のロールモデルなんでが、すごく辺鄙な場所にあって店頭販売のみなのに、毎日すぐに売り切れてしまうくらい人気なんです。こいのぼりさんみたいに熱いファンに支えられて週3,4日は田舎でチーズケーキを焼きながら、それ以外の日はまた新しいことに挑戦していたいです。

 

金谷の街について

金谷 夕日
林さんが好きだと語る金谷の夕日

 

―  実際に暮らして思う、金谷の魅力について教えてください。

 

林さん:みんな言いますけど、夕日がきれいで海が近いところですね。あと、カモメの鳴き声が良い!私の金谷移住の決め手は“南国の雰囲気とカモメの鳴き声”でした。(笑)あとは、田舎町なのにコンパクトシティで車が無くても生活ができてしまうところも魅力ですね。

住んでみて良いなって思うのは、やっぱりまるものコミュニティがあることです。仲間がたくさんいるから全然さみしくない。何軒かシェアハウスがあるんですが割と自由に行き来できるし、東京にいるときに「こういう暮らしがしたいな」って思い描いていた田舎の温かいコミュニティ像そのままですね。

 

― 金谷はシェアハウス生活をしている人が多いですが、それはいかがですか?

 

林さん:楽しいです。家に帰ったら人がいることや、風邪をひいたときに頼れる人がいるのは安心感があります。飲みたいときにハウスメイトを気軽に誘って飲めたり、BBQをしたり、やりたいときにすぐ楽しめるのも良いですね。

 

― 逆に金谷の嫌なところってどこですか?

 

林さん:これもみんな言いますが、電車が一時間に一本で不便です。でもないならないで自分が合わせればよいだけなので、そこまでデメリットには感じません。

 

金谷の移住者たちについて

 

― 林さんはインタビューライターとして、金谷の移住者を沢山見てきていますが、全体に共通して感じる良い部分などはありますか?

 

林さん:さきほども言ったとおり、人の生き方を否定する人がいないところですね。人の夢をただただそばで応援してくれます。あと、それなりの人生経験をしている人が多いので人の痛みをわかってくれる人が多いですね。この環境だから、私はチーズケーキ作りをやりたいって思えたんです。

 

― たしかに、みんな人の夢を絶対に馬鹿にしませんよね。逆に、ここが駄目だなってところはありますか?(笑)

 

林さん:なんだろう、あえて言うなら全体的にコミュニケーション下手(笑)。あと、恋愛偏差値が低い(笑)。

 

― めっちゃ面白いです。でも確かに。(笑) どうしてそういう人が多いと思いますか?

 

林さん:わからないけど、ひとりで完結できる仕事を目指して移住してくる人が多いし、恋愛は二の次でフリーランスとして頑張っている人が多いからじゃないですかね。(笑)自分の事で精いっぱいで恋愛どころじゃないというか。

 

田舎(金谷)に移住検討中の方に一言

移住者インタビュー 林智世さん
田舎は余計なものを削ぎ落して「やりたい事」を見つける場所だという

 

― ありがとうございます。では最後に、かつての林さんと同じように、都会での暮らしや働き方にモヤモヤしている方に一言お願いします。

 

林さん:もし移住について気になるのであれば、見学だけでもいいから来てみたらいいと思います。実際に来てみて、自分の肌で感じるものを信じたらいいと思うんです。当時の私は、生活費に追われる日々の中でふと、「明日このまま死んでもいいのか?」と自分に聞いた時に、「絶対に嫌だ」と思いました。それならば腹をくくってやりたい事をやろうと思ったんです。

金谷に来る前は、毎日嫌なことの繰り返しで、負の気持ちでいっぱいになってしまって、自分の好きなことが何か、それすらわからなくなっていました。でもこっちにきて、不必要なものを削ぎ落として“素の自分”になることができ、素になって初めて、好きなことをやろう!というスタートラインに立てたし、好きなことが何かを思い出せたんです。そして何よりここには好きなことに挑戦できる環境があります。とにかく余計なことを削ぎ落す!!そこからしか始まらないと思います。もし同じように悩んでいる方がいたら、いつでも遊びに来てください。お待ちしています。

 

後記

金谷のお姉さん的存在としてみんなに愛されている林さん。彼女はいつも沢山の応援者に囲まれているが、その理由は“人徳”と言った単純な言葉で片付けられないように思える。自由奔放に生きているようで、彼女の生き方・働き方には一本の強い芯が通っている。その芯とは、「自分の心に素直になって、好きな人と好きなことをして生きたい。」という、シンプルで、それでいてとても難しいことだ。彼女のそんな生き方に周りの人はいつの間にか巻き込まれていく。“何をしているから”ではなく、“彼女がやっているから”という理由で損得勘定抜きで応援したくなってしまうのだ。

彼女のこの『応援される力』は、これから貯金と同等の、あるいは貯金以上に価値のある“資産”として彼女の夢を加速させる武器となるだろう。自分の興味や、社会のニーズが移り変わっていくことを大前提とし、貯金ではなく『応援者』という、いつ・どんな仕事においても有用な資産を形成する彼女の生き方は、新しい時代のロールモデルになるのではないだろうか。

 

[取材・文] 滝田一馬

[撮影協力] 廣田賢司

金谷に遊びにきませんか?

現在金谷試住プログラムではプログラム参加者を募集しています!いきなりのお試し移住はハードルが高い、という方のためにも、金谷1日体験ツアーも開催しています。(体験ツアーの詳細に関してはこちらからご確認ください)

金谷1日体験ツアーや試住プログラムについての他、田舎暮らしに全般についてなど、お気軽にお問い合わせください!

お問い合わせフォームへ

この記事をシェアする

related posts 関連記事